こんにちは!青じそです!
先日僕が所属する農学部の学科について説明しましたが、今回は京大の各学部について説明したいと思います!
*今回書かれていることは僕が実際に知り合った人をもとに書いたものなのでその学部の人全員そうであるというわけではありません。*
前回紹介した農学部の学科についてはこちらをどうぞ!
青じそ
夏の模試ではE判定でしたが、現役で京大に合格し京大農学部に通っています。
勉強法や使っていた問題集・参考書を紹介しています!
各学部の特徴・雰囲気
総合人間学部

特徴

よっしゃ!勉強もスポーツも恋愛もできる総合人間になってやるぞ!

ちょっと待て!ここはそういう意味の総合人間じゃないぞ!
総合人間学部はかなり広い範囲を学ぶことができます。
また総合人間学部と言っても必ずしも人間のことを勉強するわけではありません。
勉強できる内容としては心理学、文化人類学、脳科学、自然科学系など多岐にわたります。
総合人間学部の特徴はなんと言っても「自由」と言うことです。
理系も文系の人も在籍していて、高校時代に理系だったけど大学では文系科目を研究しているという人もよくいます(その逆もしかり)。
必修科目がないため、卒業に必要な単位は自分が好きな授業で取ることができます。
基本的には自分のやりたいことができる研究室は総合人間学部のどこかにはあります。
またその進路も様々で就職する人もいれば大学院に進学する人もいます。
雰囲気
総合人間学部は学部内の仲が良い印象があります。
というのもオープンキャンパスでは大学側が行うものとは別に自分たちで企画し高校生を招待しイベントを行っています。
2021年度は現役総人生とのZOOM相談会を行っています。
また学問だけでなく学生それぞれが自分の好きなことに没頭しているという印象があります。
作家の青羽悠さんは総合人間学部に在籍しています。
どんな人が向いているか
やはり入学後に自分の進路を決められるのでまだやりたいことが見つかっていない人にはオススメです。
またあまり大きな声では言えませんが、卒業のための授業の制限が緩いので大学とは別に自分の勉強がしたいという人にもオススメです。
文学部

特徴
文学部では文学はもちろん、心理学、歴史学、社会学、地理学、哲学など多くの分野を勉強することができます。
中でも驚いたのがメディア文化について学ぶことができる研究室があることです。
卒業後は就職する人が多いですが、必ずしも文学の道に進むというわけではなく、金融や商社など幅広い職種に就職しています。
ただメディアを学べるということもあり、テレビ局などのメディア系に就職する人も多いです。

メディア文化を学ぶっておもしろそう!
雰囲気
文学部は文系学部の中ではおとなしいイメージがあります。
ただし、中には元気な人もいるし、どのような人でもなじめる学部だと思います。

あれ、なんか抽象的じゃね?

ごめんなさい、正解です(笑)
何人か文学部の友達はいますが、みんな共通するような特徴がないんですよね(笑)。
そのためどっちつかずなイメージとなっています、ごめんなさい!
ただいろいろな人がいるというのは事実ですので、なじめるか不安という人でも全く心配する必要はないと思います。
どんな人が向いているか
文学部はやはり文学に興味のある人が向いています。
文学だけでなく、歴史や心理学なども学べるので実際に文学部のホームページでどんな研究ができるか調べてみると良いでしょう。
また将来テレビ局などのメディアに就職したいと考えている人はメディアの勉強ができるのは文学部だけだと思うので、文学部がオススメです。
教育学部

特徴
教育学部では心理学や教育社会学の分野に分けられます。

教育学部ってみんな教師になるんじゃないの?

教員免許を取る人は意外と少ないよ。
あとこの質問は腐るほどされてるから、安易に聞くと「またか・・・」って顔をされるぞ!
教師になるよりも教育の根本となる仕組みや社会のあり方などを勉強するというイメージです。
卒業後は3割程度の人が大学院に進み、その他は国家公務員、金融、商社など幅広い職種に就職しています。
また理系は二次試験で理科の受験科目が1つというのも大きな特徴です。
雰囲気
教育学部は人数が60人と学部の中では最も少なく、学部内の仲が良いです。
またNF(11月際)と呼ばれる京都大学の学校祭では教育学部で出し物をしており、学年を超えて縦のつながりが強いことも特徴です。
どんな人が向いているか
特徴でも話したとおり、教員になるための学部ではないので「教員になりたいから教育学部」という理由で選んでいる人は学部を考え直してもいいかもしれません。
ちゃんと必要な授業を受ければ教育学部でも他の学部でも教員免許を取ることができます。
将来学芸員、公認心理師、臨床心理士のような資格がほしい人は教育学部がオススメです。
法学部

特徴
法学部の特徴1つ目は「卒論がない」ことです。
ほとんどの人が卒業時に自分の研究内容を論文として提出する卒論がありますが、法学部はそれがありません。
そのため大学院進学が決まったり、就職の内定がもらえたら残りの大学生活はかなり楽になります。
ただ教授や数人の学生でディスカッションや発表を行うゼミがあるのでずっと遊んでいられるというわけではありません。
法学部の特徴2つ目は「授業の評価方法がテスト100%」ということです。
授業の評価方法はその授業によってさまざまで出席点があるもの、レポートで評価を決めるもの、テストで決めるものがあります。
しかし法学部はテスト一発で決まるものばかりです。
そのため一切授業に出ずに自分で勉強して単位を集めることも可能です。

あまりオススメはしないけどね!
ただテストではかなりの分量を暗記しなければならないので決して法学部が楽なわけではありません。
卒業後は司法試験合格を目指す人や国家公務員、一般企業に就職する人などがいます。
雰囲気
法学部は300人と人数が多く、また前述の通り授業に来なくなる人も多いため、学部内の仲は良くなりにくいです。(全体として仲が良くなりにくいだけで、仲いい人はできます)

ちゃんと友達はできるから、そこは安心してくれ!
しかしコロナ前までは入学後にクラスごとに合宿に行き、そこでクラス内の人と仲良くなるという流れが一般的でした(今後どうなるかはわかりません)。
あとはゼミは少人数で行われるのでそこで仲良くなることも可能です。
学部の雰囲気としては文学部や教育学部に比べると元気な人が多いイメージです。
どんな人が向いているか
法律関連に就職したい人はもちろんですが、少なくとも法律に関心のある人でないと試験が大変かもしれません。
卒業後は一般企業に就職したいという人は就職先は経済学部とあまり大差ないので自分が大学でどちらを学びたいかによって学部を選ぶと良いと思います。

テストの話聞いたら、暗記量多すぎてこりゃ大変ですわって思った(笑)
経済学部

特徴
経済学部はよく「パラ経」(パラダイス経済学部の略)と呼ばれます。
その由来はいくつかあり、まず法学部と同様、卒論がないため楽である点です。
ただゼミがあり、担当の教授によっては予習に追われることになるためめちゃくちゃ楽というわけではありません。
また2つ目は法学部に比べ単位取得が楽と言われている点です。
法学部のところでも述べたように法学部はテストが難しいですが、経済学部はそこまで難しくないといわれています。
また二次試験の試験科目が国語、英語、数学と科目数が少ないことも特徴です。

多分総合的に見たら経済学部が一番楽
雰囲気
そして「パラ経」と呼ばれるゆえん3つ目は陽キャが多いという点です。
なぜかわかりませんが経済学部は毎年陽キャが多いです。
テニサーなどを見てもなぜか経済学部の陽キャが多いです。
陽キャが経済学部に集まるのか、経済学部が陽キャを養成するのかはわかりませんが・・・
ただ陽キャばかりというわけでなく、ちゃんとおとなしい人もいるのでそこは安心してください(笑)。

入学式直後に髪染めてるやつがいたら、そいつは経済学部だ!(嘘)
どんな人が向いているか
経済を勉強する際、数学の知識が必要になってくるようです。
そのため高校の数学でついていくのがやっとという人は入学後も苦労するかもしれません。
理学部

特徴
理学部は3回生から化学系、物理系、生物系、地学系、数学系に分かれていきます。
1,2回生の間は自分の好きな授業を中心にいろいろな分野の授業を取ることになるので、自分の進みたい専門分野をゆっくり決めていくことができます。
他の理系学部の工学部や農学部と勉強内容が似ていますが、理学部は「勉学を究める」という面があるのに対して、工学部や農学部は「自分たちの生活をよりよくしていくために研究する」という面があります。
卒業後は大学院に進学する人が多く、また修士課程だけでなく博士課程まで進学する人が多いのが理学部の特徴です。
卒業後、就職する人の中には教員免許を取得する人が多いです。
雰囲気
理学部はいわゆるオタクっぽい人が多いです。
授業後や休み時間に友達と勉強内容について話していることが多く、素直に尊敬しています。
授業後には自主ゼミといい、自主的に集まり自分たちで持ち寄った問題を解いていることもあります。
理学部の友達と話していても頭がいいなと感じることが多いです。

もう勉強が趣味みたいな感じかな
どんな人が向いているか
周りに勉強が好きな人が多いので勉強好きの人にはたまらないと思います。
また博士課程に進む人が多いので将来研究者になりたいという人にオススメです。
医学部

特徴
医学部は医学科と人間健康科学科に分かれています。
医学科は言わずもがな京大の中の最難関の学科で京大内でも医学科と聞くと「おお~」となります。
医学科は授業の進み方やカリキュラムが独特で他の学部とは一線を画しています。

さすがに医学科は別格(笑)
人間健康科学科は2回生後期から総合医療科学、先端リハビリテーション科学、先端医療科学の3コースに分かれます。
4回生になると実際に病院を訪問し実習を行います。
話を聞いているとこの病院実習が忙しくとても大変らしいです。
また人間健康科学科は特色入試によって入学する学生が多く、人間健康科学科の受験を考えている人は特色入試を考えてみてもいいかもしれません。

人健の友達はみんな実習が大変って言ってる・・・
雰囲気
医学部には医学部生が在籍する部活が存在し、それに在籍する人が多いです。
そのため学年を超えて医学部内の仲が良くなります。
また医学科は人数が少なく、取る授業も被るものが多いので友達は多くできると思います。
どんな人が向いているか
向いているといっても合格できる学力がないとダメですが、一応(笑)。
医学科にしても人間健康科学科にしても回生が進むにつれて忙しくなっていくので、医学の分野で仕事がしたいという強い意志がある人がオススメです。
薬学部

特徴
薬学部には薬学科と薬科学科があります。
薬学科は薬学部のイメージの通り、薬剤師の資格を取り薬剤師になったり、製薬会社に就職する人が多いです。
薬学科は大学院に進学する人より就職する人が多いです。
薬科学科は薬剤師になるのではなく、薬の研究を行います。
京大の薬学部ではこの薬科学科に進む人数が多いです。
薬科学科の多くは大学院に進学し、薬の研究を続けます。

京大の薬学部は薬科学科がメイン!
雰囲気
薬学部全体でも80人と少ないため、学部内の仲は良いです。
また薬学部には医学部と同様に薬学部サークルが存在します。
そのため薬学部サークルに在籍すると薬学部の同期だけでなく先輩後輩とも仲良くなれます。
どんな人が向いているか
薬剤師になりたいという人だけでなく、薬の研究がしたいという人にもオススメです。
医学部に比べ患者さんと直接関わる機会は少ないですが、人の命に関わる分野ですのでやりがいはあると思います。
工学部

特徴
工学部は在籍人数が1000人程度ととても多いです。

「京大でテキトーに石を投げたら工学部生に当たる」と言われるくらい多い
またその中でも男子の割合が非常に多いことも特徴です。
卒業後は大学院に進学する人が多いです。
4回生や大学院生になり研究室に配属すると多くの人が吉田キャンパスから桂キャンパスに移ります。
吉田に住みながら桂に通うのは面倒くさいので4回生になるタイミングで桂に引っ越す人が多いです。

情報は4回生でも吉田キャンパスが多い!
雰囲気
工学部はクラスで受ける専門科目の数が多く、授業を一緒に受ける中で自然と友達もできてきます。
そのため学科の人数が多いからといって仲が良くなりにくいことはないです。
また学科によって女子の多い学科と少ない学科に分かれ、建築学科、工業化学科は女子が多いのに対し、情報学科、電気電子工学科は女子が少ないです。
自分の学びたい内容を優先した方がいいですが、女子のみなさんは工学部を受ける際は参考にしてみてください。

逆に女子が少なければ「○○の奇跡」なんて呼ばれてチヤホヤされるかも!(笑)
どんな人が向いているか
工学部は学科によって学ぶ内容が大きく異なるので学科を選ぶ際はよく調べてから選ぶようにしてください。
情報学科と工業化学科以外の学科は主に物理や数学を勉強することになります。
そのため数学や物理が得意か好きな人にはオススメです。
農学部

特徴
農学部は学科によって異なりますが、主に生物や化学を勉強します。(物理を勉強する学科もあります)
また理系の中では珍しく女子が多いことが特徴で、食品生物科学科は女子の方が多いです。
入試の際、京大の中では共通テストの割合が高いことも特徴です。
卒業後は大学院に進学する人が多いですが、食料・環境経済学科は就職する人の方が多いです。

理系だけど特徴だけ見ると文系みたいだね
雰囲気
学科の人数が一番多い資源生物科学科でも100人と学科ごとの人数は少ないので学科内の仲は良いです。
これは偏見ですが、他学部に比べ男子も女子も普通の人が多いです。
どんな人が向いているか
理系だけど数学や物理が得意なわけじゃないという人は農学部がオススメです。
前回紹介した農学部の学科についてはこちらをどうぞ!
おわりに
いかがだったでしょうか?
学部や学科の数が多く自分にあう学部を探すのは大変かもしれませんが、将来進む道が決まってくるので妥協せずにじっくり考えてください!
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